adworld’s diary

広告、アドテクについての情報を発信していきます。

Facebook Messenger Adsの費用はどのくらいか?CTR,CPC

 

f:id:adworld:20171202225330j:plain

Facebookが今年に入り、ついにMessanger Adsを本格化しはじめている。

これの運用結果のパフォーマンスがでていたので、参考までに。

Facebook Messanger Adsのdemoはこちら。

https://blog.adstage.io/wp-content/uploads/2017/11/FB-Messenger-Ad-Example.gif

Facebook Messenger AdsはCTR2.31%と非常に高い

Facebook Messenger Ads Benchmarks

2017/6月〜9月のADSTAGEの1.5億インプレッションを使った効果としては、CPM17.3ドル、CPC1.27$, CTR2.31%と、CTRが高い結果、CPMも1900円程度。

 

少し気をつけたいこととしては、messanger ads とはいっても、Feedに流れてくる広告であるので、面のCreativeや、そもそもの広告主の魅力もCTRには関係する。

AdstageのClientを見ると、New rericといった技術系では、知名度が高い広告主もいるのは頭の中にいれておきたい。

 

Messenger AdsのCPCの分布はどうか?

Facebook Messenger Ads CPC

参考) https://blog.adstage.io/2017/04/18/facebook-messenger-ads/

ただし、CPCの分布で見てみる1ドル以下で捌けているものが多く、広告主としては、魅力的なものであるとレポートされている。

 

この4-5ドルを費やさないと、表示されない広告は、そもそもの広告Creativeが悪かったり、知名度が低い広告主といったところだろうと考えられる。もしくはチャットがmessangerと関係ないような広告主が出してみた結果あまり奮わなかった可能性kもある。

CPAやCVRのレポートは? ポストCPAの時代

こちらについてはmessanger adsがコンバージョンが最終としていない場合もあるので、今回はレポートされていないと考えられる。

 

Messangerでやりとりすることで、ブランドの信頼度があがることもあるだろう、カスタマーの困ったことを解決して、リアルでの購買に繋がることもあるだろう。

 

こういったメッセンジャー広告についての最終成果地点を単に広告起因のコンバージョンだけに使うというよりは、ロイヤルユーザを増やしていく。ユーザ課題を解決することでの満足度を増やしていき、結果的にリアルとネットで両方での購買を上昇させるようなツールとして使われるべきなのだろう。

 

参考 

また、botと連携して使う方法については、こちらが参考になる。

The Ultimate Guide to Facebook Messenger Ads - The AdStage Blog

 

 

GoogleはAndroidのロケーション機能をオフでも位置情報を取得しているようだ

f:id:adworld:20171124004428j:plain

 GoogleAndroidユーザのロケーションをサービスをとめても、位置情報を収集している 。昨今、この話題がQuartzで報道されて、プライバシーなどにも関係しており、注目されているので少し調べてみた。

qz.com

Googleでは何を収集しているのか?

Since the beginning of 2017, Android phones have been collecting the addresses of nearby cellular towers—even when location services are disabled—and sending that data back to Google.

2017年初頭から、Androidはロケーションサービスをoffにしても、どの基地局近くにいるのか?といった情報を収集しはじめている。

 

どういった目的でGoogleは使っているのか? 

The cell tower addresses have been included in information sent to the system Google uses to manage push notifications and messages on Android phones for the past 11 months, 

 push notificatio やmessageを管理するように使い始めている模様。

 

いつからどうやって取得しているのか?

The location-sharing practice does not appear to be limited to any particular type of Android phone or tablet; Google was apparently collecting cell tower data from all modern Android devices before being contacted by Quartz. A source familiar with the matter said the cell tower addresses were being sent to Google after a change in early 2017 to the Firebase Cloud Messaging service, which is owned by Google and runs on Android phones by default.

2017年はじめのGoogle Firebase Cloud Messaging serviceをはじめて以降、ほとんどの端末で取得できていることになる、

 

参考)Google Location serviceではどうやってdataを取得しているのか?

Location Strategies | Android Developers

Applocationを起動後、GPSとネットワークの確認をして、Cell-ID(基地局情報)を確認後、wifi baseでも確認して最も最良な場所を選ぶような仕組みになっている。

 

では基地局はどのレベルまで細かく取れるのか?

作ろうスマートフォンコンテンツ : 基地局を利用した位置情報提供機能 | サービス・機能 | NTTドコモ

こちらがDocomoが提供している基地局情報を返すAPIの仕様。緯度経度も正しく取得できている。

f:id:adworld:20171124003428p:plain

 

基地局は全国にどの程度あるのか?

ケータイニュース -携帯基地局数情報

ケータイニュースのページを見る限り、東京では5000以上の基地局、佐賀でも500程度の基地局が設置されている。つまり、エリアの細分化は可能なようなのである。

f:id:adworld:20171124003721p:plain

 

まとめ

Androidでは、ロケーションサービスをオフにしても、基地局などのデータを収集しており、日本でもかなり基地局は設置されており、各社APIなどを提供されている模様であるため、Googleはユーザがどこにいるのか?といったことをほぼ把握できているのである。

 

Quartzとは?

アメリカ、ロンドンなどを拠点に、ビジネス、デジタルなどの最新ニュースをレポートするサイト。日本だと立ち位置が近いサイトってあまりない気がする。

Quartz — News, videos, ideas, and obsessions from the new global economy

 

Engadgetのレポート

japanese.engadget.com

 

Facebook pageをはじめました。いいねよろしくおねがいします。

2017年 NASDAQに上場しているテクノロジー企業の時価総額ランキングなど

 

f:id:adworld:20171119180422j:plain

日本だけにとどまらず海外の企業についても目を留めておきたくメモ。

 

Nasdaq市場とは

NASDAQ(ナスダック、National Association of Securities Dealers Automated Quotations)は、1971年に全米証券業協会(NASD)の主催で開設されたアメリカ合衆国にある世界最大の新興企業(ベンチャー)向け株式市場である。世界でもニューヨーク証券所の次に大きく、GoogleApplefacebookなども属している

NASDAQ - Wikipedia

 

Nasdaq市場でテクノロジーカテゴリーで絞ってみる

これは意外に簡単で、以下のNasdaqページでカテゴリーを絞って、しかもCSVで抽出できるという優れたページがある。

 

 

Nasdaqのテクノロジーカテゴリーの時価総額ランキングTOP20

AlphabetはGOOGとGOOGLで分けて管理しているので2つ見えるが、圧倒的なAppleとAlphabet, Microsoft, Facebookである。無論、日系の会社はここには入り込んでいない。

f:id:adworld:20171119175852p:plain

 

Nasdaqのテクノロジーカテゴリーの2017年上場企業の時価総額ランキング

車販売サービスのUsed Cars, New Cars, Reviews, Photos and Opinions - CarGurusが圧倒的だが、シフト管理ツールなどもShiftPixy | Your open ends!上場をしているようだ。

f:id:adworld:20171119183451p:plain

 

参考)各国の証券取引所の規模について

f:id:adworld:20171119182531p:plain

http://www.nicmr.com/nicmr/data/market/stock.pdf

衆院選でかかる税金と最も恩恵を受けているメディアと代理店は?

f:id:adworld:20171022150608j:plain

  • 第48回衆議院選挙が行われる
  • 衆院選は約600億、参院選は約500億かかる選挙(図つき)
  • 最も落札しているメディアはどこか?
  • 最も入札している代理店はどこか?
  • 明るい選挙推進委員会とは?
  • 各党の広報費用は?
  • 参考
  • まとめ

第48回衆議院選挙が行われる

台風が直撃するなか、衆議院の選挙が行われている。この結果は、今後の日本にも影響を及ぼすので注意深く見ておく必要がある。

衆院選は、国をあげての事業であるので、多額の税金がかかる。地方交付の意もありますが、どのくらいの費用がかかり、またどの企業が最も恩恵を受けているか?を見てみてようと思う。

衆院選は約600億、参院選は約500億かかる選挙(図つき)

平成21-22年頃の総務省で公開した資料によると、衆院選では約600億、参院選では500億が選挙に必要な経費として使われている。

続きを読む

facebookは約200億円で買収したイスラエルの会社を利用して、SnapChat潰しを図っている?

f:id:adworld:20171019235215p:plain

背景

少し古い情報も入るが、2013年にfacebookが買収したOnabo(オナボ)社の話題がよく上がっている。 

ソースは以下の記事。

facebookはSnapchatの奮闘を流行る前から知っていた」という内容。

これはWSJの憶測もあると考えられるが、元々リサーチのためにも使われるとうたっている手前、この程度の情報利用は容易に憶測できる。

 

最近のfacebookのリリースラッシュにまつわる噂話

The Wall Street Journal has learned just how Facebook has been using app usage data from Onavo Protect, the VPN-based security app from its Onavo team, to see how Snapchat adoption has changed over time. The social network looked at aggregated info about the frequency and duration of app use to determine that Snapchat use slowed down soon after Snapchat-like Instagram Stories became available. In other words, Facebook knew it could double down on its anti-Snap strategy within just a few months.

VPN base security アプリであるOnavo protectの利用データを利用して、Facebookは、Snapchatの使われ方を見ている可能性がある。

facebookはsnapchat似のinstagramストーリーズをリリースした後のSnapchatの成長の鈍化を見ていたのでは?と報じられてている。つまり、Onavoのデータを利用して、競合他社状況を把握し、急いでサービスを作り「いわゆる競合潰しをしたのではないか?」という憶測が建てられている。

Onavo(オナボ)とはどういった会社か?

f:id:adworld:20171019235043j:plain

こちらがOnavoのweb page Onavo | Home

 

上記の写真を見て分かるように、Onavoはsmartphoneのアプリとして、ネットワークの利用状況を日別でモニタリングし、利用データ数が高いものを警告することができる。

また、backgroundやforegroundで動くmobile 通信だけでなく、VPNを通して、wifiを利用した通信についても集計を可能にしている。Onavo | FAQ

 

つまり、Onavoのアプリをinstallすれば「Onavo社(親会社はfacebook)は、携帯でどういったアプリが多く通信を利用しているのか?を正確に把握ができる」構図になっている。

 

利用規約は以下の通り Onavo | Privacy Policy

To enable our Services, we receive all of your mobile data traffic, including location data, after you download and agree to use our Apps, which direct your mobile data traffic through or to our server. We may also receive personally identifying information such as your name, email address, or other contact information. 

We use the information that we receive to operate and improve the Services, develop new products and services, analyze usage of our Apps and other applications on your device, to support advertising and related activities, and for other purposes. 

Onavoをinstallすれば、mobile trafficデータはlocation dataと伴に収集され、新しいサービス開発や広告にも活かしていくと書かれている。

 

Onavo(オナボ)はどのくらい使われているのか?

f:id:adworld:20171020003657j:plain

上記は、2017年時点でのGoogle Playのでの利用状況。

 

既に1000〜5000万のinstallがされている。また、versionも45と書かれており、常に更新されていることが窺える。

Apple storeもいれると、1億に近いinstallがされているとするとかなりの確率でスマホには登録されているだろう。

 

facebookの緻密な買収戦略

多くの記事にかかれているが、facebookはデータの圧縮技術だけを買ったのではなく「圧縮技術をもとより、ユーザがどんなアプリをinstallし、どのくらい利用しているのか?という情報を買った」といったほうが正しいと言える。

 

これは、AppleGoogleといったプラットフォーマーのみ知れる「誰がどのアプリをどのくらい使ってるのか?」に近い情報をiphone,Android端末、どちらも把握できるのである。

 

このアプリをfacebookは独自で作ることもできたに違いない。ただ、あえて当時流行っていたアプリを買収し、別会社としてサービスを存続させるのは「ユーザのモバイルデータ制約を助けます!という建前で、ユーザのアプリ利用状況データを取得するというfacebookの戦略の一部」だと考えられる。モバイルデバイスプラットフォーマーでないサービスとしては、手っ取り早く、近道な戦略に思える。

 

モバイルバッテリーやネットワークを節約!や、wifiを無料で使える!といったサービスが昨今多く出ている。「ただより高いものはない」と同じで、節約ができる系サービスについては、データを何目的で収集しているのか?といったことを利用者はもう少し考えて使っていく必要がありそうだ。

 

参考

jp.reuters.com

 

 

facebook広告に新機能が追加! カスタムオーディエンスに「見たことがある人」「リンクをshareした人」

f:id:adworld:20171017205249p:plain

 

Facebook 広告のカスタムオーディエンスに新機能が追加される

10/17 facebookはカスタムオーディエンスが追加された模様です。

 

カスタムオーディエンスとは?

カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンスとは、既存の顧客から構成される一種のターゲット層です。作成したオーディエンスに向けて、FacebookInstagram、Audience Networkで広告を掲載できます。

Facebookのカスタムオーディエンスとは何ですか。 | Facebookヘルプセンター | Facebook

簡単にいうと、 広告ターゲティングに利用できるユーザセグメントのことです。

 

今回新しく追加される新機能 dwell timeとは?

With ‘Dwell time’, you can create a list of users who ‘have spent time viewing your display adverts on Facebook or Instagram’. This would enable you to re-target those users who’ve (theoretically) looked at your ads but not taken any action.

一度でもfacebookinstagramに滞在したことがあるユーザというセグメントで、これは、一度見たけれど、何もアクションを起こしていないようなユーザにリターゲティング広告のような取扱いで、ターゲティングができるようになります。

 

Meanwhile, ‘Link sharing’ will enable you to focus on users who’ve actively engaged with your content. Well, more than engaged – they’ve felt compelled enough to share your material for some reason, which likely suggests that they have some level of trust in your brand. This could come in particularly handy for event marketing in specific regions, focusing ads on link sharers in the vicinity could help boost response.

 

ユーザのコンテンツに対するエンゲージメントしたユーザに対して、ターゲティングができるようになる。このようなユーザを「リンクシェアラー」というようです。

 

まとめ

リターゲティングではないものの、一度見たユーザに対して、再度広告をカスタムオーディエンス設定で、ターゲティングできるこの機能は、リターゲティングよりももう少し薄い層への訴求としては、効果が発揮できる可能性がある。

safariのITP問題などでただ執拗に追い回すリターゲティング広告とは別の観点で、ユーザに再度、クリエイティブを改善して見せると行ったことができるこの改善は、多少対象ユーザ数はへるものの、通常配信より効果が高い可能性がある。

 

 

 

 

 

DSP大手 Rocket Fuelを買収したSizmekのSafariのITP対応について

f:id:adworld:20170928013241j:plain

以前のITP対応についての投稿で反響があり、海外の事例をウォッチ中。その中で、Siizemek社の見解が9/22に発表され、9/26にupdateされたのでpointだけ記載しておく。 

 SizmekのITP対応のまとめ(以下はざっくり日本語訳、悪訳御免)

Understanding Safari Intelligent Tracking Prevention (ITP) - Sizmek

※明らかに間違った内容がある場合には、いつか修正します。

 

What happened and why

  •  iOS 11 and macOS 10.13より、safariにITPが実装されている。目的としてはプライバシーの向上と永続的なtagにより遅くなっていくブラウジング体験を改善するものである。 

A bit of history on Safari cookies

  • Safariは既に3rd party cookie の利用ができないようにデフォルトで設定されている。詳しくは以下を参照の程。Google、Safari のプライバシー機能を迂回して Cookie をセット、トラッキングに利用 - Engadget 日本版
  • また、3rd party cookieを3rd partyとして使う分には許可していた。ユーザはこの設定を無効にもできるが、この無効にしている設定比率は少なかったというレポートがでている。結果的に、広告測定、リターゲティング広告、リーチ、フリーケンシーといったことに3rd party cookieを利用しているため、この変更は大きな影響を及ぼすと考えられる。
  • 広告主はユーザがそのサイトに訪れた際には1st  party cookieを作ることができる。ただし、以前作った1st  pary cookie は広告主側で更新が可能だった。いくつかのアドテクベンダーによってこの例外は悪用され、広告主のドメインを利用してcookieを発行する方法を開発することがまかり通ってしまった。 

Enter ITP

  • ITPは自身のサイトに直接アクセスしない場合を制限する。 自身のサイトへのアクセスから、24時間以内は3rd party cookieとしての利用はできるが、それ以上は、再度自身のサイトにアクセスしていない限りは使えない。そして29日以内に自身のサイトに戻らないと、first party cookieは自動的に削除される。 

The good and the bad

  • 良いニュースは、カスタマーは、SizmekとRocket Fuelについては影響がない。どちらも1st party cookieを使っている。sizmek cookieは3rd party cookieとして作られるが、safariにおいては、サイトをまたがるトラッキングには使われてない。つまりSizmek の3rd party cookieは、1st party cookieとしてセットされていないので、影響はない。
  • 悪いニュースはいくつかの広告主は、この1st party cookiesafariで永続的ではなくなるために、カスタマー向けにこの対応やメンテナンスを行う必要がある。またcookie syncを通した、アドテクのエコシステムに副次的に影響を及ぼすことがあるだろう。

Conclusion

  • 広告は進化し、Sizmekを含む業界の多くのリーディングカンパニーはcookieが重要ではなくなる未来に対して準備段階に入っている。
  • 取り組みとしたは、次のようなもの。確率的で決定論的な、クロスデバイスグラフ( 参考:Cross-Device ID Graph Accuracy: Methodology | Lotame)といった識別を助けるものから、キャンペーンやクリエィティブ、コスト、コンテキストなど広告の関連性をあげるようなデータ利用したモバイル広告の識別子まで
  • このような取り組みは、マーケターになるにはこれほどいい時期はないだろう。

 

まとめ

  • Sizmekは問題なさそうだけれど、業界的には多少なりとも影響がある。
  • 終わりの句の、マーケターにとってはいい時代になりますね、という結びは非常に美しくまとまっている。

 

関連ニュース

 

お知らせ

Facebook pageでも情報発信しています。

https://www.facebook.com/adworlder/

気に入ってもらえてたら、「いいね」か 「シェア」をよろしくおねがいします。