adworld’s diary

広告、アドテクについての情報を発信していきます。

Googleの検索広告の落日とAmazonの成長

Googleの検索広告がAmazonの成長によって留まるだろうという話。

GAFAで分け合ってくださいという話ではあるが。

In 2019, Amazon’s search business will grow nearly 30% over last year, boosting net search revenues to $7.09 billion. Its share will be 12.9% this year, growing to 15.9% by 2021. In fact, Amazon is the only company we break out whose share will grow over the next several years. (Amazon surpassed Microsoft in 2018 to become the second-largest ad platform for search in the US.)

 

以下は、e-marketerの発表による。

2019年、amazonの検索事業は、昨対で30%を越えた。収入は、70億ドルを越えて検索広告の12.9%まで行きついた。2021年には、15.9%まで伸びるだろうと予想される。Amazonは 2018年にこれまで第二位だった、Microsoftの検索プラットフォームのマイクロソフトを越えた。 

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emarketer amazon share

 

では、日本はどうか?

www.d2c.co.jp

検索連動広告は2018年で、5708億円とされている。

では、どこの検索広告かであるが?

以下の通り、Googleとyahooの検索で独占されている。

 

Yahooの検索広告は、確か、Googleのプラットフォームベースだったと思うので、日本については、ほとんど、Googleが市場をとっているだろう。

検索エンジン別日本のシェアを調べてみた2018年版 | outswan

2018年検索エンジン別シェア日本版(最新)

 

まとめ

アメリカの検索広告市場は、amazonが少しずつシェアを伸ばしているが、日本はまだまだGoogleの独占状態と言えるだろう。

 

しかしながら、最近の検索広告、検索という行為自体がInstagramtwitterにより、変わってきている。例えば、tagで検索する、写真から、レストランを探すという行為である。

 

ここに見えないような、調べる行為に紐づく広告市場こそが今後主流になっていくだろう。

 

参考

www.emarketer.com

www.searchenginejournal.com

 

 



Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の機能改善と変更

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YDNの仕様変更について

2019年7月下旬~8月上旬 に大幅updateがあるとアナウンスがあったのでメモ。


主な変更点

  • アスペクト比が同じ画像・動画が入稿可能に
  • Infeed広告の入稿で、PC版TOPにも表示可能に、容量増
  • インプレッションの計測方法をクライアントサイド計測に変更
  • PCブランドパネルで、キャンペーンエディターとYDN APIからの入稿に対応
  • 計測指標の定義の変更
    平均CPVの定義を、従来の「動画 再生にかかったコスト÷課金が発生した動画再生数」から、「動画再生にかかったコスト÷動画の10秒再生数 」に変更します。
  • アニメーションGIF形式画像の入稿停止

 

まとめ

運用改善系、SPとPCの在庫共有化など、続々と改善されていく模様。

指標についてもサーバーサイドからクライアントサイドに変更がされ、業界標準にあわせていく方向。(サーバーサイドの計測とは?ADサーバにリクエストがされた時点で集計されているため、実際browserやappで表示されていなくても計測がされているものと考えれられる)

 

SnapChatの売上が伸びているが、ユーザの伸びが鈍化している件

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adexchanger.com

 

Snapchatの昨今

Snap chatの話題が以前に比べると、聞かなくなったが、サービスは変動している。

 

恐らく日本では、ユーザの浸透がTikTokに比べるとなかったのも原因の一つかもしれない。(Tiktokの日本でのマーケティング予算は、Snapchatが日本で実施したものよりも多いはず)

SnapChatの売上について

Snap’s revenue grew 44% year over year to $262 million in the second quarter. Its average revenue per user – a critical metric where Snapchat lags behind Facebook and Instagram – increased 34% to $1.40 in Q2.

 Snapの売上は昨年対比で44%成長。262百万ドル(約300億円)をこのQ2では記録した。

ただしユーザ単位の売上については、facebookやInstgramには1.4ドル、34%の改善で、及ばなかった。

SnapchatのDAUについて

For the first time, Snapchat’s daily active user (DAU) count decreased quarter over quarter. Snapchat’s Q1 daily users totaled roughly 191 million, compared to 188 million daily users in Q2.

DAUはクォーター単位では下がっている。 Q1はDAU 1.91億で、Q2は1.88億となっている。

 

APPの大型デザイン変更などをかけたり、snap pixelを拡大、改善しているようなので、今後の奮闘に注目したい。

facebookが動画コメントグループ機能「watch party 」をついにリリース

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facebookのアナウンスはこちら

facebookが動画コメントグループ機能「watch party 」をついにリリースした模様。

これまでbeta版で限定公開を行い、ユーザの反応を見ながらブラッシュアップをしていたそう。

 

どんな機能?

動画をgroupで話しあうことができるサービス。ニュースの動画の場合もあれば、おもしろ動画や、料理動画について話しあうこともある。いうなれば ニコニコ動画のスレッド版?のようなイメージ

 

今後は?

ユーザとのコミュニケーションを動画を軸に展開するサービスを作り、動画コンテンツおよび、動画広告を増やしていくのではないか?と考えられる。

We’ve heard Watch Party can be useful for smaller communities, too. For example, recently a group with less than 10 people recently hosted a Watch Party with more than 500 comments. 

ベータ版のテストでは、10人のユーザで、500以上のコメントがつくこともあったとのこと。これは期待。

 

仮想通貨Coinbaseの広告をFacebookが許可する流れ

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 Coinbaseの広告がFacebookで許可される

今年はじめに、Facebookは仮想通貨関連の広告をストップした。しかし、最近になって、仮想通貨関連の広告の緩和がされ始めている。

今回は、仮想通貨Coinbaeの広告をFacebookが許可(ホワイトリスト化された)ことをCoin Base社のBrian Armstrong CEOがtwitterで声明した。

Facebookが独自仮想通貨広告を許可する背景

facebbok自体がブロックチェーンのリサーチを始めているといったことから、仮想通貨関連に緩和化しているのでは?といった思惑もある。

 

 

Amazon広告がFacebookとGoogleを脅かす日

 

Amazonは、ユーザが何を買っているか?知っている

"Facebook knows your interests, Google knows your intent and Amazon knows what you do commercially," said Pivotal Research analyst Brian Wieser.

facebookはユーザの興味を知っている。Googleはユーザの意思を知っていて、Amazonは商業的に何をしているのか?知っている。とPivotal Research analystは語る。

それぞれのメディアの特性をわかりやすく伝えている。

 

アメリカのデジタル広告市場の63%をむさぼるBig 2

FacebookGoogleの2社がアメリカのデジタル広告の半分以上を占め、世界レベルでみてもこの2社だけ、54%のデジタル広告の売上を作っていくだろうと予想されている。かつての覇者だったMicrosoftは全体の4%に過ぎなくなっている。

現状Amazonはアメリカ国内でのデジタル広告売上比率は約2%となっている。

 

では今後のAmazonの広告の売上は?

またeMarketerによると2019年には現時点で3%への成長すると予想されている。

GroupM's parent agency, WPP, said it may increase its spending with Amazon by 50 percent next year from this year's $200 million, helping push total spending on Amazon ads by three of the world's largest agencies to a collective $800 million a year, the Wall Street Journal reported in December.

 世界第一位の広告グループWPPによると 代理店1社で2億ドル(220億円)、代表する3つの大きな広告代理店を合計すれば8億ドル(880億円)がアマゾンで使うと伝えている。

また、GroupMによれば、最大で10%まで増えていくだろうと予想されている。

Amazonの次なる一手は?

However, Amazon's digital assistant "Alexa," inside millions of "Echo" virtual-assistant devices that Amazon has sold into U.S. homes, should give the company a powerful boost in an online advertising market driven by consumer targeting, Merlivat said.

"As you ask Alexa for things, you're kind of telling Amazon what your habits are, how many people you have in your household, what your interests are," she said.

 Alexaを利用することで、ユーザ習慣、行動情報を結びつけ、より精度の高い広告を作っていくこともできそうだ。Alexaはまだ始まったばかりだがどういったnewsに興味があるのか?いつ家にいるのか?などamazonではとれない情報についてもAlexaを通して取得していくのだろう。

Amazon広告の日本での規模感は?

日本の媒体資料はこちら。Neilsenレポートによると、日本では楽天よりもUnique visitorsが多くなっている

 

媒体資料:https://m.media-amazon.com/images/G/09/advertising/ratecard/2018Q1/2018Q1_RateCard_ver3.3_TopA_deleted._CB1198675309_.pdf

 

Amazon の アメリカのAgency向けの資料はこちら

マーケティング、Look-A-Likeなどを使って精度を上げられることが説明されている。

emailアドレスのアップロードも暗号化して、マッチした場合のみターゲティング設定できるようになっているようだ。

 

 

参考

facebookがVideo広告フォーマットごとのリサーチ結果を公表

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元記事はこちら

facebookがビデオ広告のリサーチをする背景

FoxのNFLゲームのテレビ広告で6秒広告が去年秋からはじまりだしたこともきっかけの一つとされている。

 

ユーザはyoutubetwitterfacebookなどで、短い広告に慣れはじめており、6秒広告など短いほうが、ユーザ負荷が少なく新たな広告フォーマットとして期待されはじめている。

 

アメリカのモバイル広告が徐々にTV広告に染み出しているし、またユーザはテレビを見ながら、モバイルを持ってみるユーザ体験が増えてきているため、改めて効果がどうなのか?を調査してみたとのこと。

 

以下の記事では6秒広告のサンプル動画が見える。短いが、それぞれインパクトがある。

広告フォーマットごとのユーザのセッション数と視聴時間

縦軸がセッション数、横軸が視聴時間となる。

Skippables(スキップ可能)な広告が1度維持した後、下がっていくのは、youtubeによくある「5秒見てからはスキップできます」というインディケーションが表示されているためと考えられる。

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引用:5 Graphs to Change the Way You Understand Mobile Video—and TV | Facebook Business

 

では各フォーマットごとに調べてみた結果どういったことが見えてきたか?については、次の記事でまとめる予定だ。