adworld’s diary

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電通 vs 博報堂 広告代理店が注力する16業界の売上比率と電通が強い業界

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2020年東京オリンピックを目前にして、日本の広告代理店は積極的なM&Aを行いながらも、着実に売上を伸ばしている。その中で、大手代理店の電通博報堂の得意、不得意がどこにあるのか?といったところをIRのデータを元に調べてみた。

参考

説明会・決算補足資料 2017年12月期 - IR情報 - 電通

月次売上高 | IR情報 | 博報堂DYホールディングス

 

電通博報堂の業界毎の売上の勝ち負け

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博報堂のその他がでかいが、それ意外の自動車以外は基本的に全て”電通”が売上比較をすると勝っていることが分かる。

 

上記グラフで分かることのポイントとしては以下である。

  • 基本電通の売上は業界別で見ても、博報堂よりも高い
  • その中で、情報通信、飲料、化粧品といった日用品といったところが電通は強い
  • 博報堂電通が注力していない可能性がある領域で勝っている。

電通 vs 博報堂 売上の差が大きい業界はどこか?

では、売上の差およびshareといった視点で見てみるとどうだろう。大差が付いているところが、電通が大勝ちしている業界とかんがえられる。

電通売上 - 博報堂売上 / (2社の売上合計)

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上記グラフで分かることのポイントとしては以下である。

  • 官公庁、スポーツに特に強い電通
  • 電通のシェアが低い、その他の領域で差を広げようとする博報堂

このように、官公庁、スポーツといった国家的なプロジェクトについての電通が強いというのは、オリンピックを仕切っている意味とほぼ同意であると考えられる。

 

業界別のマーケティング予算の合計について

業界毎に見てみると、日本のマーケティング費の規模といったものが見えてくる。

1番大きなシェアがあるのは、情報・通信、その先の飲料、嗜好品となっている。

 

つまり、ここから考えられることとしては、会社ごとの独自色を出しづらい業界(情報、通信)、業界自体に多くのメーカー、ブランドが存在しているような業界については、マーケティング費を多くとることによってユーザやロイヤリティ獲得を進めているのではないかと考えられる。

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